OLYMPUSとOMデジタルソリューションズとAOI
OLYMPUSとOMデジタルソリューションズ
OLYMPUSは、長い歴史を持つ日本のメーカーで、カメラや医療機器など幅広い製品を展開していましたが、元々はオリンパスの一事業部門として、カメラやレコーダーなどを製造・販売していた部門にこの映像事業を新会社として分社化、投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)に売却したて設立されたのが「OMデジタルソリューションズ」です。
分社化する前のオリンパスの映像事業だった頃は赤字が常態化していて、OMデジタルとしても大赤字からのスタートだったようですが、2023年3月期の全社での営業利益率は黒字化したようです。
OMデジタルソリューションズは、カメラや映像機器を中心に、最先端のテクノロジーを駆使して高品質な製品を提供しており、特にOMシリーズは、その優れたデザインと機能性で世界中のフォトグラファーから支持されてきました。OMデジタルカメラは、伝統と革新が融合した製品であり、優れた画質と使いやすさを両立させています。
水中撮影だけでなく、アウトドアで活躍する人気のコンパクトデジタルカメラ「Tough TG-7」などを中心に、OMシリーズやPENシリーズなど小型でタフなミラーレスデジタルカメラも人気です。水中写真を始めるならまずは「TG-7」から、というぐらいメジャーで初心者にも人気のカメラです。
OMブランドの水中システムを担うAOI
AOI(Advanced Optics Instruments)は、水中撮影に特化したカメラハウジングや光学機器を提供する企業で、水中撮影は独自の技術と設計が必要であり、AOIはそのニーズに応えるために高度な光学技術を活かした製品を展開しています。
AOIの水中カメラハウジングは、主にOMデジタルブランドのミラーレスデジタルカメラに対応してしていて、軽量でコンパクトで何よりリーズナブルなことからまだ水中写真を始めたばかりのダイバーや水中写真愛好家から人気で最近は当店でも売れ筋のメーカーになっています。
また、AOIの水中用レンズや光学機器も高い光学性能を提供し、GoProカメラに対応するワイドレンズやクローズアップレンズなども人気となっています。
TG-6とTG-7の主な違い
- ロゴが「OLYMPUS」から「OM SYSTEM」に変更
- Bluetoothに対応したことで「ワイヤレスリモコン」が使用可能
- USB端子が「マイクロUSB」から「USB Type-C」へ
- 「縦位置動画撮影」機能に対応
というところで、スーパーウルトラミラクルマイナーチェンジですのでTG-6を使っている方がTG-7へ買い替える必要はほとんどないかと思います(笑)ハウジングも共通ですし、TG-6が壊れたらTG-7に買い替えるというスタンスでいいでしょう。
AOIの水中ハウジング
AOIではOMデジタル製ミラーレスデジタルカメラに対応するハウジングを製造販売していて、安くてお手頃な価格であることから人気となっています。
- AOI-UH-OM5 / OM SYSTEM OM-5
- AOI-UH-OM1-BLK / オリンパス OM-1
- AOI-UH-EM10lV / OM SYSTEM E-M10 Mark IV
- AOI-UH-EPL10R / オリンパス PEN E-PL9/10
様々なマイクロフォーサーズ用レンズに対応するポートやギアも発売されていますので、軽量コンパクトでお安くミラーレスで水中撮影を楽しみたい方におすすめです。TGシリーズからのステップアップにもいいですね。
AOIの水中ストロボ
AOI-UCS-Q1-RC-BLK/WHT ウルトラコンパクトストロボ RC
OLYMPUS製カメラに自動調光対応、複雑な操作不要で水中撮影が楽しめるストロボです。多くのダイバーが愛用する”TGシリーズ”にももちろん対応! OLYMPUS独自のRCフラッシュシステムに準拠したAOIの「RCモード」が光量を確実にコントロールします。
小型のボディながら、光量はガイドナンバー22。フル発光時でも0.85 秒でチャージが完了するため、シャッターチャンスを逃さず撮影が行えます。
また撮影用としても機能する大光量のLEDライトを搭載しているので、接近撮影時にはLEDライトを光源に、スチール撮影・ムービー撮影ができます。1台で2役をこなす頼もしいストロボです。
「水中ストロボ撮影に興味はあるけど難しそう」とためらっている”TGユーザー”にもオススメの1台です。
RCモードでの自動調光はOMカメラにしか対応していませんので、基本的にはオリンパス、OMデジタルのカメラ専用ですが、マニュアル調光なら他社のカメラでも使用できます。しかもマニュアル調光にした時に、一回そのカメラのストロボと連動して発光させれば、自動的に2回目からそのカメラに同調するようになる優れものなんです。この機能、某ストロボメーカーが真似しようとしたら特許を取得されていてできなかったとボヤいていましたよ(笑)
注意点ですが、ハウジングAOI-UH-EPL10ではRCモードは使用できません。一番エントリー向けのEPL10でRCモードが使えずマニュアル調光のみというのはちょっと酷な気がします(笑)