INON ハウジング R6 MarkII ファーストインプレッション ~カメラ・ハウジングの実力やいかに!?~
新発売となったINONのR6-2用ハウジングを水中で初使用してきました
みなさま!おはこんにちばんは!
6月より発売開始となった新しいINONハウジング「X-2 EOS R6 MarkII」と「X-2 EOS R6」ですが、R6のカメラを手放してR6-2に買い替えましたので、早速水中で試し撮りしてきました。
カメラは普段から陸上で使っていたのですが、水中では初使用なので楽しみ。
今回は初めて水中で使用してみた感想や気づいたことなどをご紹介します。購入をお考えの方のお役に立ちますように。
今回の撮影機材
- 水中ハウジング:INON X-2 EOS R6 MarkII + 45度ビューファインダー(旧製品改造済み)
- カメラ :Canon R6 MarkII
- レンズ :Canon RF100mm F2.8L Macro IS USM
- クローズアップレンズ:INON UCL-90XD
- 水中ストロボ:INON Z-330 Type2
INONハウジングの主な特徴
- イノンストロボ完全対応 超高精度多機能「TTLコンバーター」標準装備
- ストロボマニュアル発光量をカメラからダイレクトコントロール
- 秒間12コマのストロボ連射
- 3分でリークチェックが完了する「バキュームリークセンサー」標準装備
- 磁力で操作する新型MRSポート
- オプション対応 カメラ横位置-縦位置構図を素早く切り替える「クイックシューシステム」
- オプション対応 見やすい2つのビューファインダー
他社では別売りオプションの「TTLコンバーター」と「バキュームリークセンサー」が標準装備で390,000円なので、他社と比べてもコストパフォーマンスが高いと言えます。
また、秒間12コマの連写に対応しているので、これがまた痛快です!連発はストロボを壊す原因になるので、たまにお休みさせてあげる必要がありますが、この連写ができることでシャッターチャンスを逃さず、打率も上がります。
3分でチェックが完了するバキュームリークセンサーも標準装備なので水没のリスクも格段に低くなります。
ファインダーは内側の固定ネジを専用工具でくるくるっと外すことで簡単に着脱することができますので、外して梱包することも可能です。
マグネットシステムは、磁石の力でレンズのフォーカスやズーム操作を行う、イノン独自のシステムです。
MRSシステムのメリット
- 1つの磁石リングが多数のレンズに使用でき、それぞれのギアを購入するコストが抑えられる。
- ズームやフォーカス、SAコントロールなどをポート側の操作リングを前後させることでそれぞれ使用することができる。
- 陸上と同じ感覚でズームやフォーカスの操作ができる。
MRSシステムのデメリット
- 左手グリップを持ったままの操作ができない。
- 砂や砂鉄などが付きやすく定期的な清掃が必要。
クイックシステム
もう1つのINONハウジングの特徴として「クイックシューシステム」があります。これはアルカスイス方式を採用したクイックベースをハウジングの下と横に取り付けることができ、ストロボの位置を変えずにハウジングだけを簡単に縦横付け替えができる便利なシステムです。
クイックシステムのメリット
- ストロボの位置を変えずに縦構図写真が撮れる。
- ハウジングだけを外してメンテナンスできる
- 縦位置でも他社製よりはローアングルで撮影できる。
クイックシステムのデメリット
- 水中で付け替えるのが意外と面倒くさい(笑)
- ベースがあるため、地面からの高さがあり水底にハウジングをべた付けすることができない。
- ロックをし忘れるとハウジングを落としてしまう。
超絶便利なXDマウントシステム
インスタや他のブログでも何度も激推ししているのが、INONのXDマウントシステムです。とにかくレンズの着脱がめちゃめちゃ簡単で便利なのです!他社製ですと、マグネット式やフリップ式などがありますが、個人的には使いやすさやコストパフォーマンスなど、総合点で圧倒的にXDマウント一択です。少し倍率は低くなってしまいますが、人気の貴族のレンズSMC-1もこのXDマウントにすることができるので、ぜひ試してみてください。
最後におまけ
INONのハウジングは、しっかりパチン錠が閉まる分、めちゃめちゃ固いです!そしてそのおかげで指がめっちゃ痛いです(笑)。なので、私は厚手のシールをパチン錠に貼り付けています。こうするだけで指の痛さがかなり軽減されるのでおすすめです。
また、INONハウジングに限らず、ハウジングを購入したらまず市販の液晶保護シートをハウジングの液晶パネルに貼り付けて、地面に直接当たる場所にクッションシールを貼り付けます。こうすることでキズが付きやすい場所を保護することができるの自分の機材を大切にするためにもぜひやってください。
あ!忘れてた!
肝心のカメラの性能がどうだったかをお話していませんでしたね(笑)。これはあくまで感覚的な個人の感想になりますが、AFの速度は「Sony A7R5 + SEL90M28G」と変わらないと感じました。ソニーはカメラが最新でレンズがかなり古い組み合わせなので、新しい90mmマクロレンズが出てくれれば爆速になるのではと期待しています。
操作系の配置は基本的にはデフォルトでも問題ないかと思いますが、「M-fn」ボタンを自分好みにカスタムすること。そしてデフォルトでは電源スイッチ部にあるダイヤルにシャッタスピードが配置されていますが、ここはハウジングでの操作がしにくいので背面の電子ダイヤルにシャッタースピードを配置するのがいいと思います。
また、今回も被写体認識性能を中心にテストしてきたのですが、これはソニーA7R5に軍配が上がると体感しました。顔や瞳の認識、AF合唱してからの食いつきもA7R5の方が優秀でした。と言ってもR6-2が全然アカーン!ということではなく、こちらも十分実用性がありますのでこれかもっといろいろ試していきたいと思います。
以上、最後までお読み頂きありがとうございました!
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