SONY α7R5を水中カメラとして使用する時のおすすめカスタマイズ設定

SONY α7R5を水中カメラとして使用する時のおすすめカスタマイズ設定

みなさま!おはこんにちばんは!

新しいAI-AF性能で話題のフルサイズミラーレスデジタルカメラ「SONY α7R5」ですが、その性能が水中でも発揮できるのか現在いろいろテストを行っています。

ちなみに私が使用している水中ハウジングは「SEA&SEA MDX-A7R5(U)」で、パーツの交換で6機種のαシリーズが使えるユニバーサルデザインの優れものです。かくいう私もα7R4からα7R5に買い替えた際にハウジングも部品を組み替えるだけでほとんど費用がかからず使用することができましたので、新しいハウジングを買い替える必要がなくコストがかなり抑えられました。

ただ、汎用性が高いためのデメリットもあります。今回はいろいろ試してみて自分なりの使いやすいと思うカスタム設定をご紹介いたします。

 

MDX-A7R5(U)で使用できない操作

このハウジングでは、背面ダイアル、OKボタン、マルチセレクター左右の操作をすることができません。具体的に言いますと、背面ダイアルが使えないということはここにホワイトバランスやよく使う機能を割り当ててしまうと水中で簡単に操作することができなくなります。OKボタンはそのまま決定ができなくなります。ただしOKボタンに関しては水中で細かいカメラのセッティングを変えなければ特に不便はないと感じています。マルチセレクターはフォーカスポイントの移動ができないので、構図を決めるためにポイントを移動させる方にとってはないと不便です。これも自分なりに解決策は見つけましたので後ほど紹介します。

 

カスタム設定

背面1

  1. ファインダー/モニター切換 : ミラーレス機を水中ハウジングに収納して使うためのは液晶とファインダーの自動切換機能をOFFにしておく必要があります。OFFにするとどちらに画面を表示させるかを手動で切換できるようにしておきたいので、あまり使わない「AEL」ボタンに配置しています。
  2. 押す間トラッキング+AFオン : 水中ではいわゆる親指フォーカスを使うことをおすすめします。シャッター半押しではなく、AF-ONボタンを親指で押し込む事でAF操作ができる便利な機能です。自分の場合はAFオンと同時にトラッキング機能を使えるように設定しています。これはAFが合えば自動で被写体を追従してくれるのでフォーカスポイントを移動しなくても構図作りができるようになるので、マルチセレクターを使用できないというデメリットを解消するための策です。超便利(笑)
  3. 再押し認識切 : α7R5の機能になりますが、被写体認識機能のON/OFFを切り替えるために配置しています。今のところ水中でOFFにしたことはありませんが(笑)
  4. 認識対象切換 : 被写体認識の対象を人物、動物、鳥、動物/鳥などに切り替えるための機能です。水中では鳥か動物/鳥でそこそこ魚を被写体認識してくれるので、もっとテストすれば水中では切り替える必要がなくなるかもしれません。
  5. 露出効果反映切換 : 絞りやシャッタスピードを変えて露出を変えるとモニターの明るさもそれに合わせて変化する機能ですが、アンダーにすると画面が真っ暗で何も見えない!という場合にOFFにすることでモニターが一定の明るさになるので状況によっては必要な切換機能だと思って配置しました。

 

背面2

  1. 測光モード : スヌート撮影をする時などに、測光モードをスポットに切り替えたりするために配置。
  2. フォーカスエリア : 他のダイヤルにも配置しているのですが、ボタン操作でも切り換えができるように配置。
  3. ドライブモード : デフォルトのままです。
  4. ISO感度 : デフォルトのままです。
  5. ホワイトバランス : RAWで撮影するため操作することはないですが、他に必要な機能がなかったので配置。

 

上面

  1. 動画撮影 : デフォルトのままです。
  2. APS-C S35/フルサイズ : 特にマクロ撮影時に焦点距離が足らずもう少し拡大したい時にすぐにクロップできるようにしました。高画素機だからこそ多用できるとても便利な機能です。

 

ダイヤル/ホイール

  1. 絞り : デフォルトのままです。
  2. シャッタースピード : デフォルトのままです。
  3. フォーカスエリア : ハウジングではちょっと操作しにくいダイヤルですが、ワイドからスポットまでダイヤル操作でエリアの切り換えができるようにしました。
  4. ホワイトバランス : 水中では使えない背面ダイヤルです。

「Mモードとその他のモードを分ける」はマニュアル時とそれ以外の撮影モードの時にダイヤルの役割を変えることができますので、撮影スタイルによると思います。

 

Fnメニュー

ここにもよく使う機能を配置しておけば切り替えることができます。自分は他のカスタム設定と被る機能を配置していますが、これは万一水中でダイヤル操作などができなくなった時の保険ですので、こちらも撮影スタイルに合わせて自由に設置してもらえらばいいと思います。

ただ、1つだけ配置することをおすすめするのが「ファインダー倍率縮小」機能です。水中ハウジングにこのカメラをセットしてビューファインダーを付けると左下のシャッタスピードが半分以上見れなくなります。そうなるといちいち液晶モニターに表示を切り換えて確認する必要があるのですが、水中に限ってファインダー倍率を縮小することで四隅までケラレずに見ることができます。ですが、縮小するということは少し小さくなるのでファインダーは少しでも大きい方が見やすい!という方は配置する必要はありません。

という感じで、SONYのカメラはカスタムできるボタンやダイヤルが豊富ですので、ご自身の使いやすい設定、配置にして使用制限があるハウジングでも快適に使えるようにすることができます。

 

最後に

いろいろカスタムできるカメラですが、使っていくにつれてよく使う機能も変わっていくと思いますし新しい発見もあるかと思います。最終的にはみなさまの使いやすいセッティングにして自分だけの撮影スタイルを確立してください。

何ができて何ができないのか、こんな機能があるなら使えってみよう、自分のカメラやレンズ、ハウジング、ストロボの機能を知ることはとても大切なことです。そうすることで、水中という限られた空間と時間の中でシャッターチャンスを逃さず、打率が上がってきます。

そしてこうした方が便利やで!こんな機能もあるんやで!というのがありましたらぜひ教えてくださいね。

と言いながら、α7R5対応ハウジングは3月末~4月頃の発売予定ですのでご予約お待ちしております。

以上、最後までお読み頂きありがとうございました!

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