水中カメラ専門店が初めてSEA&SEAハウジング「MDX-αU」を使ってみた【後編】
ソニーのフルサイズミラーレスカメラ5機種に対応する新発売の水中カメラハウジング「SEA&SEA MDX-αU」が気になりませんか?
水中カメラ専門店「カメカメCAMERA」がそのファーストインプレッションをレポートします。
購入を迷っている方は参考にしてくださいね!さて、今回はマクロで使ってみたレビュー後編いってみよう!
今回使用したカメラや機材の組み合わせ
- 【ハウジング】シーアンドシー MDX-αU(シルバー) + リークアラームユニット + 光コンバーター/S1 + ビューファインダーVF45 x1.2
- 【カメラ】ソニー α7R4A
- 【ポート】アテナ工央 マクロポート105VR + SEA&SEA 中間リング20L
- 【レンズ】ソニー SEL90F28Macro + フォーカスギア + イノン クローズアップレンズUCL-90XD
- 【水中ストロボ】イノン Z-330 Type2 x2灯
- 【水中ライト】イノン LF1100-EWf
- 【アーム】イノン フロートアームSボディ + アーム&フロートチューブ500G
- 【クランプ(使い比べ)】イノンクランプIII、ULTRALIGHTクランプSD&クランプFX、シーアンドシーSA8ボールクランプII
- 【ゴープロ】HERO10 + イノン ワイドレンズ UFL-G140 SD
フォーカスについて
ミラーレスカメラのオートフォーカスですが、良い点と悪い点があります。
良い点は、自動追尾機能が優秀なこと。センサー全面にフォーカスポイントがあるので、端から端までピントを合わすことができますし、ソニーですとトラッキングを【粘る】で設定するとクマノミなど動く被写体も結構粘ってフォーカスを合わせ続けてくれます。
これは正直一眼より優秀で便利でこの恩恵は大きいです。キヤノンの鳥の瞳フォーカスですと、どうやら魚の眼にピントを合わせてくれるようですが、SONYはどうでしょう。動物にセットして試してみたところ、クマノミやギンポはたまに瞳フォーカスしてくれました(笑)
悪い点は、暗いところやコントラストの低いところではオートフォーカスが合いにくいこと。一眼だったらピントが合うのにミラーレスだと合わないよ~!なんてことはあります。でもこれはカメラの特性さえ知っておけば、私はそんなにマイナスだと思うところではないので、全体的なメリットを考えればミラーレスの方が今となっては総合点が高いと思います。
光コンバーターS1とZ-330のマッチング
光コンバーターはシーアンドシーの製品なので、もちろんシーアンドシー製のストロボと組み合わせて使用することが前提です。ですがINON製のストロボとの相性はどうでしょうか。マニュアル光量調整で使用するなら、コンバーター側を緑のマニュアルモードにし、Z-330側の切り替えスイッチを押し込んでおけば問題なく同調して使用できます。さて問題はTTLが効くかどうか。。。
結論を言いますと、TTL効きます!ワイドとマクロでTTLを使用してみましたが、個人の感覚では良く調光してくれていました。参考に撮って出しの画像を載せておきます。
この2枚はjpeg撮って出しの画像になります。絞り込むとちょっとアンダーぎみになることもありましたが、個人的には合格点!
クローズアップレンズを付けてベタベタまで被写体に寄って、ストロボをポート先端の真横にセットするとさすがにぶっ飛びましたけどね(笑)そこはマニュアルに切り替えて撮影しました。減光してくれるNDフィルターを付けてもいいと思います♪
水中重量について
今回のマクロセットでは、浮力390gのフロートアームと500gのフロートチューブを付けていきましたが、少し重たかったです。両側ともに500gにしてあと少しフロートを足すと快適なのではないでしょうか。GoProを外したら500gを2個でもいいような気がします。水中重量は機材の組み合わせによって変わりますので、感覚とその都度微調整できるようにしとくのがベストですね。
クローズアップレンズについて
水中で大人気なのはみなさんご存知の貴族のレンズ「NA SMC-1」ですよね。このレンズはとても優秀なのですが値上げにつぐ値上げで10万円ぐらいする貴族の向こう側のレンズになってしまいました。そこで今回はINON「UCL-90XD」を使用しましたが、とにかくこの新しい「XDマウント」がめちゃめちゃ使いやすい!バヨネット式のワンタッチでレンズの着脱が可能で価格もリーズナブル。中心の軸がズレてしまったり摩耗で壊れてしまうフリップ式や、砂鉄が付きまくったりネジ山が浅すぎてすぐに外れてしまったりするマグネット式より断然オススメです。このマウントを一度使ったらもう他は使えませんね。
ちなみにですが、このマウントはSMC-1にも取付可能ですよ。(少し倍率は下がります)
まとめ
ワイドとマクロでハウジングをテストしてみましたが、操作性やバランス、INONストロボとの相性など、合格点となりました。カメラも6000万画素以上もある高画素カメラなので特にマクロのトリミング耐性も高く、その点でも使い勝手は良好です。
ちなみに光コンバーターに電池を入れたまま1ヶ月お店に展示しておくと、放電が大きいのか充電がなくなってしまっていたので、保管時は電池を外しておくか、使用前には必ず電池を充電するようにしてくださいね。
ではでは、このハウジングに限らず、ご不明な点やご相談がありましたがカメカメCAMERAまでお気軽にお問い合わせくださいませ(^o^)
今回お邪魔した和歌山県田辺市にある【L-DIVE】はフォト派にオススメの現地サービスです。レベルアップしたい方はぜひともご利用ください♪